妊娠届、1~10月で5.1%減 コロナ影響か

厚生労働省は24日、今年1~10月の妊娠届の件数が前年同期に比べて5.1%減の72万7219件だったと発表した。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、妊娠を控える人が増えたとみられる。2021年の出生数は前年から大きく減る懸念がある。
妊娠届の件数は新型コロナの感染拡大に伴い政府が緊急事態宣言を出した4月以降に落ち込みが目立つ。特に5月は前年同月比で17.6%減、7月は同10.9%減と減少幅が2桁と大きく落ち込んだ。
厚労省によると、9割以上の妊婦が妊娠11週までに自治体に妊娠を届け出ている。今年夏以降に妊娠した人は来年出産を迎える人が多いとみられる。
20年は婚姻件数も前年に比べて減少している。新型コロナの感染拡大で外出を控える人が増え、妊娠や婚姻の動向に影響を与えた可能性がある。
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