金融界トップ、若返り加速 三菱UFJ銀行頭取に半沢氏
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大手金融機関で急速にトップの若返りが進んでいる。三菱UFJ銀行は初めて常務執行役員から頭取を起用し入社年次を9年若返らせるほか、住友生命保険の社長も9年下がる。これまで60歳前後が通例だったトップ就任時の年齢も50代半ばが主流になってきた。急激に進むデジタル化への対応や収益源の多様化を進めるため「脱年次」の動きが強まりそうだ。
三菱UFJ銀の頭取に起用される半沢淳一常務が旧三菱銀行に入ったのは1988年(昭63年)。入行年次が上の専務や副頭取は13人おり、79年(昭54年)入行の三毛兼承頭取からは9年、若返ることになる。半沢氏は主に銀行中枢の経営企画部門を歩み、18年には名古屋の営業責任者に就いた。現在は最高法令順守責任者(CCO)をつとめている。
三菱UFJ銀の頭取はこれまですべて副頭取からの昇格で、常務からの登用は年次にもとづく人事が中心の銀行で異例だ。実力本位の処遇...
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