オリックス、インドの再生エネ大手に1000億円出資を完了
オリックスは8日、インドの再生可能エネルギー事業者大手、グリーンコ・エナジー・ホールディングスへの出資を完了したと発表した。約9億6100万ドル(約1040億円)で発行済み株式の約22%を取得した。
グリーンコはインドの2大再エネ事業者のうち1社を傘下に持つ。オリックスはインドで運営する風力発電所をグリーンコに譲渡し、合計の発電容量は原発7基程度に相当する6900メガワットとなった。グリーンコはさらに8000メガワット以上の開発案件を抱える。
オリックスはグリーンコの創業者から株式を取得し、譲渡した事業に相当する新株も引き受ける。2020年12月にはスペインのエラワンエナジーに約1000億円の出資を決めており、国内外で手がける再エネ発電の容量は3300メガワットにのぼる見通しだ。
大気汚染が深刻なインドでは政府が再エネを普及させる方針を打ち出している。市場規模を足元の11万メガワット程度から、22年までに17万5000メガワットに広げることを目標にしている。