首相、20年度税収「過去最高に」 接種の経済効果12兆円
(更新)

菅義偉首相は30日、首相官邸で開いた新型コロナウイルス対策の関係閣僚会議で、2020年度の国の税収が過去最高を更新するとの見通しを表明した。過去最高だった18年度の60.4兆円を超える見込みとなった。
首相は「ワクチンの普及は最大の経済対策だ」と強調した。「接種は重症化を抑えるだけでなく感染者数そのものを大きく減少させる効果がある」と説明した。
首相は会議で専門家から接種と経済回復の関係について説明を受けたと話した。「接種を加速することで60万人の雇用が増え、国内総生産(GDP)を2%押し上げ、12兆円の経済効果があるとの試算が示された」と指摘した。
政府は20年12月時点で20年度の国の税収を55.1兆円と見込んでいたが、想定を5兆円超上回ることになる。コロナ禍で通信機器関連やゲームなど巣ごもり需要が税収増をけん引し、懸念された新型コロナの影響は限定的になりそうだ。

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