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「桜」前夜祭を巡る安倍前首相への質疑要旨

衆院議運委で野党議員の質問を聞く安倍前首相(25日)

安倍晋三前首相に対する25日の衆参両院の議院運営委員会での質疑詳報は次の通り。

【冒頭発言】

安倍氏 24日、私の政治団体「安倍晋三後援会」の政治資金収支報告書2017~19年の3年分について修正を行った。「桜を見る会」前夜に行われた夕食会に関する捜査の結果、開催費用の一部を後援会として支出していたにもかかわらず、それを記載しなかったとの事実が判明した。

こうした会計処理については、私が知らない中で行われていたこととはいえ、道義的責任を痛感している。深く深く反省する。

夕食会についての国会答弁で「後援会は夕食会の主催はしたものの、契約主体は個々の参加者だった」「夕食会の支払いは個々の参加者からの支払いで完結していた」との説明を繰り返した。

結果として答弁の中には事実に反するものがあった。改めて事実関係を説明し、答弁を正したい。全ての国会議員に深く、心よりおわびする。

【質疑】

▽衆院議運委

丹羽秀樹氏(自民)首相の答弁を前提に質問を続けてきた野党議員や疑念を抱く国民に分かりやすく説明してほしい。

安倍氏 結果として間違った答弁をして、国会に対する国民の信頼を傷つけた。深い反省の上に立ち、国民から信頼され、議員として国家、国民に責任を果たせるよう全力を尽くしたい。

黒岩宇洋氏(立民)自身で判断できず、秘書の言いなりでだまされて答弁したのか。

安倍氏 私自身は当時、不足分が発生していることは承知していなかった。秘書に何回か確認したところ、5千円で会場費を含めて完結しているとの話だった。

辻元清美氏(立民)虚偽説明を100回以上した。議員辞職に値する。

安倍氏 反省の上に立って、国民の信頼を回復するためにあらゆる努力を重ねていきたい。

辻元氏 透明性を確保するのであれば、夕食会のホテルが発行した明細書を請求して提出してほしい。

安倍氏 明細書の公表は営業上の秘密に当たる。出さないとの立場は変わっていない。

辻元氏 委員会に出すと約束してほしい。

安倍氏 領収書は検討させてもらうが、明細書は私の事務所にはない。

辻元氏 新たな疑問がいっぱい出ている。証人喚問を求める。

佐藤英道氏(公明)政治資金収支報告書の不記載が常態化している。

安倍氏 捜査当局の厳しい捜査の結果、寄付には当たらないという判断をしていただいた。会場費などとして計上していれば何の問題もなかった。

宮本徹氏(共産)政治資金収支報告書に記載しなかった目的は何か。多額の補塡、利益供与を隠すためではないか。

安倍氏 何年も前に高齢を理由に退職した(事務所の)職員がいるが、この職員も検察から聴取を受けている。職員の代理人の弁護士に話を聞いた。今この問題で接触すべきではなく、答えられないということだった。

遠藤敬氏(維新)国民の政治不信は高まったか。

安倍氏 信頼を回復するために全力を傾けていかなければならない。

浅野哲氏(国民)今後も国会から求められれば、委員会などの場で説明する意思はあるか。

安倍氏 国会で決めれば、誠意を持って対応していきたい。

▽参院議運委

高橋克法氏(自民)秘書が独断で行ったとしても知らないでは済まされない。監督責任がある。

安倍氏 秘書や事務所にほとんど全てを委ねていたが、私も厳しく指導していく。

福山哲郎氏(立民)秘書に責任をなすりつけてはいけない。潔くけじめをつけるべきだ。

安倍氏 決して責任を転嫁しようということではない。国会議員として私に大きな責任がある。

福山氏 質疑で疑惑はさらに深まり、不誠実な姿勢も見えた。国会をないがしろにした責任は極めて大きい。

竹谷とし子氏(公明)夕食会を開催したホテルに確認することができた。認識が甘かったのではないか。

安倍氏 長年仕えてくれた秘書を全面的に信頼していた。私自身が調べ、その時点で政治資金収支報告書を修正していれば問題なかった。

東徹氏(維新)夕食会の経費の補塡に使った金銭の原資は、文書通信交通滞在費ではないのか。

安倍氏 お金に色はないが、基本的に歳費の中で賄っている。

浜野喜史氏(国民)夕食会の費用は会場の入り口で集金した上で、全ての現金をホテル側に渡したのか。

安倍氏 5千円の会費を徴収し、その場でホテル側が領収書を発行し、ホテル側に渡していた。預かり金の形で渡したので政治資金収支報告書に載せる必要はないとの認識だった。事務所が立て替え払いをしており、前提が間違っていた。

田村智子氏(共産)夕食会は宴会だ。会場費の補塡は公選法が定める寄付の禁止の例外に当たらない。

安倍氏 立て替え払いをしたものは今回修正すると同時に、後援会から戻さなければならない。会場費などの解釈は総務省から見解が示された。

田村氏 首相の地位を使って桜を見る会の参加者を募り、格安の宴会でおもてなしした。

安倍氏 地元から多く桜を見る会に参加してもらったが、長年にわたる慣行として行われてきた。首相として推薦を依頼されていた中で、地元の秘書が知りうる範囲で推薦し、内閣府や官邸で最終的な決定をした。〔共同〕

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