22日の衆院予算委の主なやりとり
22日の衆院予算委員会論戦のポイントは次の通り。
総務官僚接待疑惑
奥野総一郎氏(立民) 放送事業会社「東北新社」に勤める、菅義偉首相の息子が(接待の席に)来ているから大丈夫だ、との緩みにつながったのではないか。

首相 長男が関係し、結果として公務員が倫理規程に違反する行為をしたことについては心からおわび申し上げ、大変申し訳なく思う。
奥野氏 ずぶずぶな関係だ。接待は免許認定に合わせて始まった。行政がゆがんでいないと言い切れるのか。
武田良太総務相 多くの疑念を招くことに至り、おわびを申し上げたい。行政がゆがめられた事実は確認されていない。
奥野氏 認定事業者の会社の社長は、利害関係者そのものだ。
谷脇康彦総務審議官 会食時点で利害関係者がいるという認識はなかった。認識に甘さがあった点は深く反省している。
大串博志氏(立民)長男の存在が総務省にとって特別扱いになっていなかったか。国民は相当疑念を持っている。この状況をどう払拭するか。
首相 総務相の下で徹底して調査し、事実関係を明らかにしてほしい。
広田一氏(立民)長男の存在を考慮しなければならなかったからこそ、会食を重ねることになったのではないか。
首相 長男が東北新社に入社する時、総務省とは距離を置いて付き合うように言ったと覚えている。
広田氏 総務官僚と会食を重ねたことに、びっくりしたか。
首相 驚いた。

新型コロナ対応
古川元久氏(国民) 政府として、新型コロナウイルス感染症の収束宣言は出さないのか。どこを目指すかが見えないと心が折れてしまう。
首相 国内外の感染状況や病原体の性質、社会情勢など具体的状況に即して判断すべきで、定義は困難だ。現実問題として、宣言はなかなか難しい。
ワクチン接種
福田達夫氏(自民) 国民の安心のため、首相が率先して接種すべきだ。
首相 私も順番が来たら率先して接種したい。国民が自らの判断で接種してもらえるよう、副反応や効果など正しい情報を分かりやすく伝えたい。順番は何番でも、首相として全力で取り組む。
大串氏 4月の高齢者への一斉接種は、なかなか難しそうだとの声が聞こえ、自治体の皆さんが心配に思っている。一部の自治体で試行的に始めるという河野太郎行政改革担当相の方針を聞いていたか。
首相 試行は聞いていなかった。4月から始めるという中で準備を進め混乱のない形で進めていくと理解している。
田村憲久厚生労働相 世界中でワクチンの取り合いになっている。自治体にご迷惑をお掛けしていることはおわびしたい。
核廃絶
斉藤鉄夫氏(公明) 機運を高める国際協調の先頭に立つべきだ。
首相 安全保障上の脅威に対処しながら立場の異なる国々の橋渡しを務め、国際的な議論に貢献したい。
衆院解散・総選挙
杉本和巳氏(維新) 衆院解散への考えを。
首相 選挙は民主主義の根幹を成す重要なものだ。秋までのどこかで衆院選を行う必要がある。よく考えて決めたい。
震災復興
高橋千鶴子氏(共産) 東日本大震災の被災地で、地震や豪雪が相次いでいる。支援策は。
首相 被災地の方々が希望を持って再建に取り組めるように、スピード感を持って支援する。〔共同〕
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