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政府、英紙大嘗祭記事「不正確」と反論(外交文書公開)

平成代替わり時

23日公開の外交文書には、昭和から平成の代替わり時の大嘗祭に関する、英タイムズ紙報道への反論も含まれていた。「天皇が(皇祖神とされる)アマテラスと横たわる」といった表現は不正確だとして、誤解を正す内容。現行憲法下で初めて行われ、政教分離の観点から議論を呼んだ大嘗祭を巡り、政府が神経を使っていた様子が伝わってくる。

 皇居・東御苑で行われた「大嘗祭」(1990年11月)=共同

記事は1990年11月10日付の「過去の儀式が、21世紀の天皇を導く」。皇室の祭祀を担う掌典職のトップ、掌典長の話として「大嘗祭では、天皇が神々と酒を交わし、暗闇でアマテラスと横たわる」などと書かれている。当時、東京勤務だった記者が執筆した。

これに対し、政府は駐英大使宛ての文書で「記事は誤った引用や不正確な記述が極めて多い。反論の書簡をタイムズ紙の編集部に手渡してほしい」などと求めた。

反論の書簡には、「大嘗祭の儀式について『天皇は暗闇の中、アマテラスとともに横たわる』とあるが、根拠のない説だ。日本の憲法下で、この儀式が天皇の神格化につながることはありえない」と強調している。

平成の大嘗祭は、皇室の伝統行事として実施された。公的な性格を持つとして国費が使われ、違憲訴訟が相次いだ。いずれも原告側の敗訴となったが、95年の大阪高裁判決は、政教分離規定に違反することへの「疑いは否定できない」とした。〔共同〕

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