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89年大喪の礼など欧州から相次ぐ招請(外交文書公開)

人気ぶり記録

1989年2月の昭和天皇大喪の礼で、儀式の始まりを待つ(前列右から)フランスのミッテラン大統領、西ドイツのワイツゼッカー大統領、米国のブッシュ(父)大統領(東京・新宿御苑)=共同

1989年の「大喪の礼」や、90年の「即位の礼」では、直接訪問を招請した中国以外にも参列した欧州各国の首脳が、当時天皇に即位されたばかりの上皇さまの招待を日本政府に打診していた。23日公開の外交文書には相次いで働き掛けを受ける、その人気ぶりが記録されていた。

大喪の礼の際の首脳会談では、イタリアのコシガ大統領が「両陛下(上皇ご夫妻)への公式のご招待とお受け取りいただきたく、ご伝達願えればありがたい」と招へいした。

即位の礼では、ドイツのワイツゼッカー大統領が首脳会談で「大喪の礼の際にも陛下に申し上げたが、近い将来、ドイツを訪問する時間を見つけて頂ければ幸甚である」と念押しした。ポルトガルも「正式な招待は後刻、出したい」と話を持ち掛けた。チェコのほか、ハンガリーやルーマニアも要請したとみられる。

上皇さまは91年、即位後初めての外国訪問としてタイ、マレーシア、インドネシアを歴訪したが、今回公開された文書には3カ国から招待を受けた記録はなかった。翌年には訪中を果たし、93年にはベルギー、イタリア、ドイツなどを回った。

皇室や外国王室に詳しい関東学院大の君塚直隆教授は「アジアから始まるのは、昭和天皇が果たせなかった戦争犠牲者の追悼や和解という、上皇さまの意向もあったからではないか」と指摘。「外交文書に残るのはあくまで政府間のやりとりだ。外国王室や首脳が上皇さまとの会見で直接、招待した可能性もある。皇室外交を理解するため、そうした記録も公表する必要がある」と話した。〔共同〕

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