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鄧小平氏「人権より国権」 天安門巡り訪中代表団に外交文書公開で判明(外交文書公開) 

89年11月の会談で

1989年11月、中国の最高実力者だった鄧小平氏は北京で日中経済協会訪中代表団と会談し、民主化運動を武力弾圧した同年6月の天安門事件に触れ、人権より「国権(国家の統治権)」の方が重要だと強調していた。愛国主義教育が不足していたために若者を運動に走らせてしまったとの認識も示し、自らの反省点と位置付けた。会談内容が23日公開された外交文書に含まれていた。

 鄧小平氏=共同

習近平国家主席を頂点とする現在の中国は、共産党一党支配体制をさらに強固にするため、習氏への権力集中と愛国主義教育を推進している。鄧氏の発言は、愛国主義を用いて民主化を防ぐ必要があると痛感した当時の為政者の「教訓」が、今の中国指導部に引き継がれている実情を改めて浮き彫りにした形だ。

鄧氏は、斎藤英四郎経団連会長を最高顧問とする訪中団との会談で「人権が重いか、国権が重いか」と自問した上で「国権は(国家の)独立、主権、尊厳に関わる。これが全てを圧倒する」と言明。「いかなる人もいずれかの国の一員だ。自分の国の主権に背くような人は信用できるのか」と述べ、統治権は思想、表現の自由などの基本的人権より優先されるとの持論を展開した。

また愛国主義教育の不徹底がもたらした「弊害」を巡り、外国の思想は中国共産党の指導理念より優れている、と信じる若者を生み出したとの見方を披露。「『外国の月は中国の月よりも丸い』と考えている者がいる。奴隷的な考え方だ」と不快感を示した。〔共同〕

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