台湾産パイナップル「日本に『買う』空気」 中国禁輸で
超党派の日華議員懇談会

超党派議員連盟「日華議員懇談会」は22日、都内のホテルで総会を開いた。会長を務める古屋圭司元国家公安委員長は中国による台湾産パイナップルの禁輸措置を巡り「この1カ月で日本に『(台湾産を)買おう』との空気が醸成されている」と述べた。
日華懇は駐日大使に当たる台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表から、台湾産パイナップル324玉の贈呈を受けた。謝氏は「困ったときの友は真の友だ」と日本側の販売拡大に謝意を示した。
中国は今月から台湾産パイナップルの輸入を停止している。台湾産の輸出は9割が中国向けで、禁輸措置は台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)政権への揺さぶりとの見方もある。
日華懇の総会では2021年度の活動を定める基本方針を決定した。中国への対応を話し合うため日米台の議員による「戦略対話の開催を主導する」と明記した。古屋氏は記者会見で「(5月の)連休明けには訪問がかなわなくてもリモートで開きたい」と語った。