首相、ワクチン「3.1億回分確保」 参院代表質問
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菅義偉首相の施政方針演説など政府4演説への各党代表質問が21日午前、参院本会議で始まった。首相は新型コロナウイルスのワクチンについて米製薬大手ファイザーとの正式契約に触れ「全体として3億1000万回分を確保できる見込みだ」と説明した。
ワクチンの円滑な接種に向け「マイナンバーの活用も含め効率的に接種記録を把握できる仕組みを検討する」と述べた。
感染拡大防止に向けた特別措置法などの改正を巡っては「必要最小限の私権制限とする」と話した。「与野党の意見も伺い、速やかに国会に法案を提出する」と語った。
ワクチンの効果や副作用には「科学的知見に基づいた正確な情報を発信する」と述べ、正しい理解の普及に努めると強調した。立憲民主党の水岡俊一氏と自民党の武見敬三氏の質問に答えた。
ワクチンは医療従事者や高齢者、基礎疾患がある人、高齢者施設の従事者から順次接種する。PCR検査については「感染者を早期に把握することが感染拡大を防ぐ基本だ」と語り、体制拡充を進めていると主張した。
21日午後は衆院で代表質問を実施する。公明党の石井啓一幹事長、共産党の志位和夫委員長、日本維新の会の馬場伸幸幹事長、国民民主党の玉木雄一郎代表が質問する。参院は22日も代表質問を続ける。