首相、ワクチン接種「一日も早く」 前倒しに意欲
衆院で代表質問

菅義偉首相の施政方針演説など政府4演説への各党代表質問が20日、衆院本会議で始まった。首相は新型コロナウイルスのワクチン接種を2月下旬までに始める方針を示した。「一日も早く開始できるようあらゆる努力を尽くす」と、前倒しにも意欲を示した。
ワクチンについて「感染対策の決め手だ」と強調した。自民党の二階俊博幹事長の質問に答えた。
立憲民主党の枝野幸男代表と逢坂誠二氏への答弁では、副作用の懸念に関して「安全性や有効性をしっかり審査する」と話した。「国民に丁寧かつわかりやすい情報提供が重要だ」と語った。

原子力政策を問われて「原発ゼロで最適な政策を実現できるとは思わない」と強調した。一方で「原発依存度を可能な限り低減し、新増設やリプレース(建て替え)は現時点では想定しない」と述べた。
今夏に予定する東京五輪・パラリンピックを巡っては「東京都や大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)と緊密に連携し準備を進める」と話した。