枝野氏、緊急事態の遅れ批判 衆院代表質問

国会は20日午後の衆院本会議で菅義偉首相の施政方針演説など政府4演説への各党代表質問に入った。立憲民主党の枝野幸男代表は新型コロナウイルスを巡る政府の対応が遅れたと批判した。病床確保策や医療従事者への支援拡充を提案した。
枝野氏は緊急事態宣言の再発令について「判断の遅れを認め、反省から始めるべきではないか」と指摘した。野党が提出した医療従事者に慰労金を支給する法案に触れて「少しでも離職を防ぐよう努力すべきだ」と賛同を訴えた。
感染者の隔離に強制力を持たせる政府の感染症法改正案を巡っては、その前に病床確保や生活支援を強化するよう促した。入院を拒否した場合の罰則に懲役が含まれる点に「行き過ぎで容認できない」と主張した。
2020年度第3次補正予算案には組み替えを提起した。観光などの需要喚起策「Go To キャンペーン」の追加予算を削り、感染対策に振り向けるよう唱えた。
自民党の二階俊博幹事長はワクチン接種の準備状況について説明を求める。東京五輪・パラリンピック開催に向けた取り組みに関しても質問する。立民からは逢坂誠二氏も登壇する。衆院は20、21両日、参院は21、22両日に代表質問を予定する。