湾岸戦争30年、癒えぬトラウマ 防衛費増も抑止力に限り
政界Zoom
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米国を中心とする多国籍軍がイラクを攻撃した湾岸戦争の開戦から17日で30年を迎える。自衛隊を送らず国際社会から批判を受けた日本にとっては海外派遣に道を開く転機となった。それから法整備を進めて防衛予算も1兆円増やしたものの、抑止力強化や国際貢献の課題はなお残る。
「同盟国が協力する決意が重要だ」。開戦2カ月前の1990年11月、来日したクエール米副大統領が海部俊樹首相に迫った。米国は同年8月にイラク...
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