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新型イージス艦2隻整備 ミサイル防衛、地上配備代替で

(更新)

政府は18日の閣議でミサイル防衛に関する新たな方針を正式に決めた。地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策として新型イージス艦2隻を整備する。敵の攻撃を防ぐため相手領域内の拠点をたたく「敵基地攻撃能力」の是非は結論を見送った。

新たなミサイル防衛方針を発表する岸防衛相(18日、防衛省)

岸信夫防衛相は18日の閣議後の記者会見で「運用コストや設計、要員確保などについて、米政府や日米の民間事業者を交えて検討を進めたい」と話した。

イージス・アショアは計画を撤回し、ミサイル防衛を主任務とする「イージス・システム搭載艦」2隻を新造する。海上自衛隊が運用する。艦艇に付与する機能や詳細な設計について来年検討する。

敵基地攻撃能力を念頭に、抑止力の強化に関して「引き続き政府において検討」すると記載した。

敵の攻撃の圏外から対処できる長射程巡航ミサイルの開発も盛り込んだ。国産の「12式地対艦誘導弾」の射程を伸ばし「スタンド・オフ・ミサイル」として整備する。自衛隊員の安全を確保しつつ、日本への侵攻を試みる艦艇などに向けて発射できるようにする。

安倍晋三前首相が退任直前の9月、ミサイル防衛の新方針を年内に示すよう求める談話を発したのを受け、政府内で検討していた。イージス・アショアの代替策を絞り込む一方、敵基地攻撃能力の是非は公明党内の慎重論に配慮し結論を出さなかった。

イージス・アショアは北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を受け、2017年に導入を決めた。陸上自衛隊が24時間体制で運用する計画だった。迎撃時にミサイルのブースター(推進装置)が市街地に落ちる可能性が発覚し、今年6月に河野太郎前防衛相が配備を停止した。

代替策の新型イージス艦は地上配備と違い定期点検や悪天候の影響を受けるため、単独では24時間体制での運用が困難になる。防衛省は整備中を含む8隻の既存のイージス艦と組み合わせて運用し、情勢の変化に応じて最適な海域に配備することで常時監視をめざすと説明している。

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