/

NTT社長、接待問題陳謝「業務上の要請はせず」 参院委

(更新)
think!多様な観点からニュースを考える
参院予算委で総務省幹部らとの会食問題について陳謝するNTTの澤田純社長(15日午前)

NTTの澤田純社長は15日の参院予算委員会に参考人として出席し、総務省幹部らを接待した問題について陳謝した。「関係のみなさまに大きな迷惑と心配をかけた。心よりおわび申し上げる」と述べた。

澤田氏は「日ごろより与野党の国会議員をはじめ各界の有識者と懇談する場を設けている」と話した。国会議員や総務省幹部との会食で「業務上の要請や便宜を受ける話はしていない」と強調した。

民間人の国会招致は異例だ。澤田氏が会食の事実関係や目的について語ったのは初めて。参院予算委は総務省幹部への接待が問題になった放送事業会社「東北新社」の中島信也社長も出席した。いずれも野党が参考人招致を求め、与党が受け入れた。

澤田氏は自身と総務省幹部との会食は2018年に2回、20年に1回の合計3回だったと言明した。18年には既に明らかになっている谷脇康彦前総務審議官に加え、当時総務審議官だった鈴木茂樹前総務次官らとも会食したと説明した。

菅義偉首相や武田良太総務相と会食したかを聞かれると「個別にどなたと会食したか否かを公開すると事業に影響がある」と確認を避けた。首相は「国民の疑念を招くような会食に応じたことはない」と主張した。

澤田氏が谷脇氏らと会食した18年は当時官房長官だった首相が携帯電話料金の引き下げに言及した時期と重なる。谷脇氏はこれまでの国会質疑で、澤田氏との会食中に携帯電話料金の話題が出たと認めた。野党は通信政策の透明性に疑念があると訴えた。

自民党の野田聖子幹事長代行ら複数の議員も総務相や総務副大臣在任中にNTT関係者と会食した。野党はNTTと政府・与党との間に不適切な関係がなかったかと追及した。

参院予算委で総務省幹部らへの接待問題について陳謝する東北新社の中島信也社長(15日午前)

東北新社も複数の総務省幹部を接待しており、同社に勤務する首相の長男が関与していた。中島氏は「疑念を持たれるに至ったことを深くおわびする」と頭を下げた。武田氏は接待問題に関して第三者による検証委員会を週内に立ち上げる方針を表明した。

東北新社は17年に総務省から衛星放送の認定を受けた際、放送法の外資規制に違反していたことが判明した。中島氏は「申請段階で外資規制違反を認識していなかった」と述べ、陳謝した。武田氏は「総務省の審査も十分でなかった。事態を重く受け止めている」と言及した。

中島氏は17年8月時点で外資規制違反の可能性に気づき、違反を避けるために衛星放送事業を子会社へ承継する措置を総務省に提案したと明かした。総務省の吉田博史情報流通行政局長は「当時の担当者によると報告を受けた覚えはない」と否定し、説明が食い違った。

武田氏は第三者委員会で双方の意見の相違についても審議すると語った。野党は接待が認定に影響を与えた可能性を指摘する。

15日の参院予算委は通信行政や新型コロナウイルスのワクチンなどをテーマにした集中審議で、首相と関係閣僚らが質問を受けた。NTTの澤田氏と東北新社の中島氏は16日の衆院予算委にも参考人として出席する。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

  • この投稿は現在非表示に設定されています

    (更新)
    (0/300)
(0/300)
投稿内容をご確認ください
投稿チェック項目誤字脱字がないかご確認ください
投稿チェック項目トラブル防止のため、記事で紹介している企業や人物と個人的つながりや利害関係がある場合はその旨をお書き添えください
詳細は日経のコメントガイドラインをご参照ください

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン