赤松副議長が引退表明
立憲民主党の赤松広隆衆院副議長(72)=愛知5区=が12日、名古屋市内で記者会見し、次期衆院選に立候補せず今期限りで引退する意向を正式に表明した。党愛知県連は、愛知5区の後継候補者に西川厚志愛知県議(51)を擁立すると発表した。

赤松氏は引退の理由に関し「衆院議員になった時から70歳を超えて選挙はしないという信念だった。75、80歳までやれば後に続く若い人の芽を摘むことになる」と説明した。
立民の現状について「政権、自民党の支持率は下がっているが、残念ながら無党派に流れて支持が立民に集まらない」と指摘。脱原発や夫婦別姓など自民党と違う政策を明確に打ち出すべきだと訴えた。
西川氏は、赤松氏の秘書を経て2002年に県議に初当選し、現在5期目。12日の会見に同席し「赤松氏の政治姿勢、哲学は誰よりも受け継いでいる。議席を守り抜きたい」と語った。
赤松氏は愛知県議を経て、1990年に旧社会党から衆院選に出馬し初当選。現在10期目。96年の旧民主党結成に加わり、鳩山内閣で農相を務めた。立民内では最大勢力のリベラル系グループを率いる。〔共同〕