「孤独・孤立対策」担当に坂本少子化相 首相指示
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菅義偉首相は12日午前、首相官邸で坂本哲志少子化相と面会し、新設する「孤独・孤立対策」担当を兼務するよう指示した。坂本氏が面会後、記者団に明らかにした。新型コロナウイルス禍で増加する自殺や引きこもりといった課題への対策を担う。
首相は「コロナ禍の長期化で女性の自殺も増えている。問題を洗い出して総合的な対策を進めてほしい」と伝えた。
自殺防止や高齢者の見守り対策、子どもの貧困など各省庁にまたがる施策の総合調整役となる。支援活動に取り組む人の声を聞くフォーラムを2月下旬に開く。
坂本氏は閣議後の記者会見で「社会全体のつながりが希薄化するなか新型コロナで人との接触機会が減り、問題が顕在化している」と指摘した。「社会的な孤立を防ぎ、人と人とのつながりを守る活動を推進したい」とも語った。
孤独対策を担当する閣僚は英国が18年に設けた例がある。