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岸田首相、内閣改造など人事「党の結束が大事」

参議院選挙を巡り記者会見 憲法改正発議「できるだけ早く」

(更新)

岸田文雄首相は11日午後、自民党本部で開いた党総裁としての記者会見で、自民党が大勝した参院選について「本当に激しい厳しい選挙戦だったが、有権者の判断が示された。与党で改選前の議席数を上回る結果を得た」と述べた。

【参院選】

参院選の結果について「自公政権、岸田内閣への信任だけではない」と話した。安倍晋三元首相が「卑劣な暴力で亡くなられた」としたうえで「日本を守り、未来を切り開くために全力で仕事を進めよと、国民から叱咤(しった)激励をいただいた」と述べた。

【安倍元首相の死去】

安倍氏に関し「思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けた拉致問題や憲法改正などご自身の手で果たすことができなかった難題に取り組む」と強調した。「安倍氏が残した様々な功績の上に取り組みを進める」とも訴えた。

「卓越したリーダーシップと行動力をもってこの国を導いてこられた」と評価し哀悼の意を示した。「暴力が突然、世界から愛された偉大なリーダーの命を奪ったことが悔しくてならない」と語った。

安倍氏死去の政局への影響は「偉大な政治リーダーを失ったわけだから、様々な影響が無いとはいえない」と話した。

【内閣改造・党役員人事】

内閣改造・党役員人事については「今の時点ではまだ具体的なものは何も決めていない」と話した。「戦後最大級の危機に直面している状況であり、有事の政権運営を考えなければいけない。党の結束を大事にしながら考えていきたい」とも語った。

【政権運営、衆院解散】

衆院を解散しない限り今後3年間は国政選挙がないことを巡り「『黄金の3年間』という考え方は全くとっていない。戦後最大の危機的な状況だ。一つ一つが真剣勝負であり、強い危機感と緊張感をもって臨む」と強調した。

衆院解散・総選挙の時期については、多くの政策課題を挙げたうえで「真剣勝負の中で考えていく。今の時点で何も具体的なものを考えていない」と語った。

【物価高対策】

ロシアによるウクライナ侵攻以降の物価高について「政府が責任をもって万全の対応をしていく」と強調した。政府の「物価・賃金・生活総合対策本部」の会合を週内に開催すると明らかにした。

政府の対応が評価されていないとの指摘には「結果として物価が上がっている。国民として十分とはいえないというのは当然だ。政府もしっかり受け止めなければならない」と語った。

物価高に加え、ウクライナ侵攻や新型コロナウイルス禍も挙げ「一つ一つの課題が数十年に一度あるかないかの大きなものだ。戦後最大級の難局にある。平時ではない、いわば有事の政権運営が求められる」と言及した。

【経済対策】

大型の2022年度の第2次補正予算案の必要性を問われ「編成などにそれなりの時間がかかる。状況の変化を見極めた上で、必要に応じて適切なタイミングで次の経済対策も考えていく」と慎重な考えを示した。

5.5兆円の予備費を「機動的に使っていくことがまず先だ」と強調した。

財政規律に関し「目の前の経済対策による財政出動と中長期的な経済の信頼の維持は決して矛盾するものではない。両立させて中長期的な財政・経済政策を進めていきたい」と指摘した。

【賃上げ】

賃上げ政策について「物価高騰が続いており、賃上げはさらに進めていかなければならない。賃上げの流れをより継続したものにしなければならない」と語った。

【電力需給・エネルギー】

電力需給の逼迫に関し、火力発電所の運転再開を通じて「この夏は安定供給に必要となる水準を確保できる」との見通しを示した。「無理な節電をせず、クーラーを上手に使いながら乗り越えていただきたい」と呼びかけた。

【新型コロナ】

新型コロナウイルスの感染状況について「感染者数は増加に転じているが、重症病床使用率は低水準だ」と説明した。「平時への移行の道を慎重に歩んでいくという方針の下、経済社会活動との両立に心を砕きながら対応する」と強調した。

【憲法改正】

憲法改正について「(自民党の)4項目の改正項目はいずれも現代的な課題であり、この党是の実現に向け、国会での議論をリードしていきたい」と述べた。

「秋に予定される臨時国会では選挙で示された民意を受け、与野党全体での一層活発な議論を強く期待する」と語った。「できる限り早く発議にいたる取り組みを進める」とも強調した。

【防衛費】

防衛力の強化に関し「わが国自身の防衛力を5年以内に抜本的に強化する。いわゆる反撃能力を含め、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討する」と訴えた。

防衛費の増額を巡っては「内容と予算と財源は3点セットで考えなければならない」と指摘した。国家安全保障戦略を改定する2022年末に向けて「3点を具体化して明らかにしていきたい」と話した。

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参議院選挙2022

2022年夏の参議院選挙(6月22日公示・7月10日投開票)は岸田文雄首相にとって事実上、初めて政権運営の実績が評価される場となりました。開票結果やニュース、解説などをお伝えします。

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