気候サミットで脱炭素主導 環境相、米気候補佐官と確認

小泉進次郎環境相は10日、米バイデン政権で気候変動対策を担うジーナ・マッカーシー大統領補佐官とテレビ会議方式で協議した。米国が呼びかける4月の気候変動サミットに向け、日米の連携を進めると確認した。
小泉氏は記者団に「世界全体の脱炭素の動きを引っ張るサミットにするとの思いを共有した」と語った。「日本の強みとできる部分を国際社会に伝えられるよう、しっかりと準備を進める」と強調した。
バイデン氏は1月の就任後、菅義偉首相との電話で気候変動サミットに招待した。首相は参加の方向で検討すると答えた。
バイデン政権は気候変動に特化した大統領補佐官を新設し、オバマ政権で環境保護局長官を務めたマッカーシー氏を起用した。気候変動の対外交渉を率いる大統領特使のケリー元国務長官とともに温暖化対策を主導する。
小泉氏は1月にもケリー氏と電話するなど、バイデン政権幹部との関係を強化している。