TICADへ協力確認 日セネガル外相が会談
アフリカ訪問中の茂木敏充外相は10日(日本時間11日)、セネガルの首都ダカールでタル外相と会談した。2022年にチュニジアで開く第8回アフリカ開発会議(TICAD)の成功に向けた協力を確認した。
茂木氏は日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」の趣旨を説明した。タル氏は「考えを完全に共有する。意欲的に実現を目指したい」と答えた。両外相は現地時間11日にも新型コロナウイルス対策などの2国間協力を巡って再び話し合う。
茂木氏は10日にホトゥ経済・計画・協力相とも協議した。灌漑(かんがい)による稲作支援へ上限71.7億円の円借款を供与する文書に署名した。「コロナ収束後を見据え、日本企業のセネガル進出を後押しする」と伝えた。
茂木氏は13日にケニアで同国の大統領や外相と会い、14日に帰国する。当初はナイジェリアも訪問予定だったが、同国から日本への入国者が新型コロナの変異種に感染していると判明したため取りやめた。