更迭の谷脇前総務審議官、60歳で定年に 特例適用されず

加藤勝信官房長官は9日の閣議後の記者会見で、NTT幹部から接待を受けて更迭された谷脇康彦前総務審議官が3月末で定年になると明らかにした。谷脇氏は現在60歳。事務次官級の総務審議官は国家公務員法と人事院規則に基づき定年を62歳までとする特例があるが、官房付への異動で適用がなくなる。
総務省は谷脇氏がNTTの澤田純社長らから接待を受け、国家公務員倫理規程に違反する疑いがあるため調査している。調査結果を人事院の国家公務員倫理審査会に報告し、谷脇氏を処分する。加藤氏は退職金などの対応を問われ「様々な懸念がある。総務省で適切に対応する」と述べた。