学術会議「国の組織が望ましい」 科技相に改革案提示
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井上信治科学技術相は7日、日本学術会議の梶田隆章会長から組織形態の改革案を受け取った。梶田氏は「現行の国の組織というのが最も望ましい」と伝えた。井上氏は「国の組織のまま残るのであれば、責任をしっかり果たしてもらいたい」と伝えた。
学術会議は月内に最終報告をまとめる。会議側の検討結果を踏まえて政府が組織形態を判断する。
学術会議を巡っては、政府が会員の選考過程などに問題があると指摘し、組織形態を検討するよう求めていた。学術会議は昨年末にまとめた中間提言で「行政機関からの独立も含め様々な形態を検討対象とする」と記した。
学術会議は政府機関で、予算や職員数は国の管轄下にある。自民党のプロジェクトチーム(PT)は政府から独立した機関にするよう求めており、独立行政法人や特殊法人に移行する案もある。