ワクチン接種、間隔2倍に 自民PT「最大6週間」要請

自民党の新型コロナウイルスに関するワクチン対策プロジェクトチーム(PT、鴨下一郎座長)は3日、党本部で役員会を開いた。2回接種が前提のワクチンを打つ間隔を通常の倍の6週間まで空ける検討を政府に求めた。
同PTの古川俊治事務局長が役員会後、記者団に明らかにした。出席議員からは今後の一般接種について、供給量が少ない期間は接種間隔を空けてより多くの人に接種すべきだとの意見が出た。内閣府は厚生労働省と検討すると答えたという。
政府は4月から高齢者の接種を開始し、6月までに各地へ高齢者3600万人分の配送を完了する計画だ。米製薬大手ファイザーのワクチンは1回目の接種後、3週間空けて2回目を打つ。厚労省は3週間を超えた場合、できるだけ早く2回目を打つことを求めている。
古川氏は記者団に「世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)が6週間まで空けていいという見解で、国際基準だ」と説明した。
接種間隔を変更する場合について、添付文書を改定する必要はなく手引の書き換えなどで対応できるとの考えを示した。議員からは間隔の空け方について地方自治体の判断を優先すべきだという声も多かった。
下村博文政調会長は3日の記者会見で「国民にわかりやすく、例えば(接種期間が)延びても効果が減ることはないと正しく丁寧に説明すべきだ」と語った。