「モー一度」輝く日本に 丑年生まれの議員は53人
今年のえと、丑(うし)年に生まれた国会議員は衆院40人、参院13人の計53人いる。
新型コロナウイルス禍で苦難が続く中にあって「『モー』一度、日本の輝きを取り戻す」(自民党の甘利明税制調査会長)契機にできるかどうか。衆院選も控える勝負の1年に向けた意気込みを、年男と年女に聞いた。
最年長組の1949年生まれは甘利氏ら12人を数える。
自民党の鴨下一郎元環境相は新型コロナの感染拡大防止に向けて「ウシは辛抱強く前進する。『モー』いいやと思わず、くじけないで頑張りたい」と決意する。金田勝年元法相は選挙区のある秋田県ゆかりの菅義偉首相の下で「真の政治主導を実現する」と誓った。
次期衆院選で「投票率の10ポイント上昇」を掲げるのは立憲民主党の中村喜四郎元建設相だ。与野党伯仲を実現し政治に緊張感をもたらすと強調した。
還暦を迎える61年生まれは21人で、共産党の塩川鉄也衆院議員らがいる。
塩川氏は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年となるのを前に「原発ゼロで再生エネルギー中心の政策に転換を図る年にする」と意気込んだ。「議員活動の集大成のスタート」と位置付ける自民党の高市早苗前総務相は「国家経営を見渡す立場を目指す」と宣言した。
85年生まれで36歳となる2人のうち、最年少は立民の小沼巧参院議員。初当選から1年余りで「華々しい成果を出したい誘惑に駆られることもある」と認めつつ、地道な努力を重ねると語った。
73年生まれは自民党の小渕優子元経済産業相ら18人。公明党の谷合正明参院幹事長は弱者に寄り添う視点を忘れず「勇モー(猛)果敢に挑む」。日本維新の会の浦野靖人衆院議員は「行政改革を絶対に成し遂げる」と訴えた。
〔共同〕