前例なき危機、政治を変える 問われる日本の覚悟
ニュース・エディター 丸谷浩史
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「欧州の安全保障とアジアは不可分」と中曽根康弘首相は発言した。まだソ連が存在していた東西冷戦さなかの1983年、米国で開いたウィリアムズバーグ・サミットでの討議の席だった。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり、中曽根氏の問題意識がまさに今、日本に問われている。だが、開会中の国会も岸田文雄政権の動きにも「不可分」というまでの切迫感は感じられない。
昨年12月にウクライナ危機が表面化してから...