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太陽は「2000クエタグラム」 単位の新接頭語31年ぶり

大きな数や小さな数を表すために計量単位と併せて使う「キロ」「ギガ」といった接頭語に、10の30乗(100穣)を表す「クエタ(quetta)」など4種類が加わった。単位の接頭語の追加は1991年以来31年ぶり。コンピューターをはじめ情報処理技術の発展に伴い、大量のデータなどを表す新たな接頭語の必要性が高まっていた。

フランスで開催された国際度量衡委員会総会でこのほど、メートル法を基本とする国際単位系(SI)に新たな接頭語を追加することが決まった。クエタの他に、10の27乗を表す「ロナ(ronna)」、10のマイナス30乗の「クエクト(quecto)」、10のマイナス27乗の「ロント(ronto)」が加わった。1クエタは1ロナの1000倍だ。

新たな接頭語によって非常に大きな数や小さな数を簡潔に表せるようになる。例えば、太陽の重さは約2000クエタグラム(2000Qg、2×10の30乗キログラム)、地球の重さは約6ロナグラム(6Rg、6×10の24乗キログラム)、電子の重さは約900クエストグラム(900qg、9×10のマイナス31乗キログラム)となる。

国際度量衡委員会は長さのメートルや質量のキログラムといった単位の共通ルールを作成している。4年に1度フランスで開催する総会で、今回新たな接頭語の導入を決めた。同委員会は理由の一つとして「データサイエンスにおいて近い将来、10の24乗を超えるケタ数を用いてデジタル情報量を表現する必要がある」と説明した。

インターネットやスマートフォンの普及によって情報空間のデータ総量は指数関数的に増加している。地球上のコンピューターから生成されるデータの量は2011年に初めて1ゼタバイト(ゼタは10の21乗、1兆ギガバイト)を突破した。米調査会社IDCは25年に世界のデータ総量は約175ゼタバイトになると予測する。今後も成長が続けば、30年代にはヨタバイト(ヨタは10の24乗)に達する見通しだ。

IT(情報技術)業界ではヨタの1000倍を表す「ヘラ(hella)」を非公式に使う動きもあった。ただ、「h」が既に別の単位に使われているアルファベットであるため、国際度量衡委員会は新たな接頭語の記号として用いるアルファベットは「q」と「r」に限定し、クエタなど4つを決めた。

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