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米国が臨界前核実験 昨年11月 トランプ政権で3回目

【ワシントン=共同】トランプ米政権が2020年11月、西部ネバダ州の核実験場で、核爆発を伴わない臨界前核実験を行ったことが15日までに、米ロスアラモス国立研究所の文書で明らかになった。同政権下では2019年2月以来で3回目とみられ、核戦力の向上を図る姿勢を改めて示した。

20日に就任するバイデン次期大統領は、オバマ前政権の副大統領として「核なき世界」を唱えたが、核戦力増強を進める中国や北朝鮮、ロシアなどの動向をにらみながら核政策を進めることになりそうだ。

トランプ政権は18年に公表した新たな核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」で核兵器の役割拡大を目指す方針を表明。低出力で「使える核兵器」と称される小型核の開発を進めている。昨年2月には小型核を搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実戦配備も発表した。

臨界前核実験は核分裂の連鎖反応が続く「臨界」にならないよう少量のプルトニウムに衝撃を与えてデータを得る。今回の実験の詳細は不明だが、「ナイトシェードA」と名付けられ、3回続きの実験の第1弾と位置付けられている。文書には、実験で集められたデータは数カ月かけて分析され、続く2回の実験の結果と合わせて「兵器を向上させるための重要な情報をもたらす」と記されている。

バイデン次期政権はロシアなどとの軍縮交渉を重視する方針とみられるが、米軍は中国の核弾頭数が今後10年で少なくとも倍増すると推定。中国の核戦力近代化は軍縮を進める上で大きな障害となる。

米国は1992年に地下核実験を停止し、97年から臨界前核実験を開始。トランプ政権は2017年12月、初めて実施し、19年2月に2回目を行った。

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