ソニーの新スマホ、入門モデルで初の5G対応

ソニーグループ傘下のソニーは10日、高速通信規格「5G」に初めて対応した入門モデルのスマートフォンを発売する。4500mAh(ミリアンペア時)の大容量バッテリーを搭載し、充電が気にならない長時間の使用が可能になった。同容量の5G対応スマホとしては面積のサイズが世界最小だという。コンパクトかつ高い耐久性を強みに、スマホ初心者層へ訴求する。
商品名は「Xperia Ace III」(エクスペリア エース マークスリー)。ソニーのスマホ「エクスペリア」シリーズでも、「エース」は比較的安価な入門モデルの位置づけだ。2021年5月に発売した旧機種は従来の通信規格「4G」のみだったが、今回の新商品から5Gに対応する。オーディオの性能も改良し、高音質のハイレゾリューション(ハイレゾ)音源の再生が可能になった。バッテリー容量は旧機種と変わらず4500mAhで、韓国サムスン電子の「Galaxy S22」(3700mAh)を上回る。
小型ながらボディーも中身も丈夫なつくりにしたのが特徴だ。画面には米コーニングの高強度ガラス「Gorilla Glass Victus」(ゴリラ ガラス ビクタス)を初めて採用する。「いたわり充電」は長時間充電する際にバッテリーの負荷を減らす機能で、3年程度の長期の使用でも品質劣化を抑えることができるという。ソニーは「初めてスマホを手に取る方にも、長く安心して使ってほしい」と話す。
価格はNTTドコモの場合、総額で3万4408円。au(KDDI)やワイモバイルなど一部キャリアでは6月中旬以降の発売を予定している。