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旭化成名誉フェロー 吉野彰(25)ノーベル賞

欧州が関心 可能性を直感 「脱化石燃料社会へ道」と評価

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「君の業績はノーベル賞に値するものだよ。研究業績の資料を送ってくれないか」

2000年、米国の電気化学会に出席のため、ハワイ州に出張したときのことだった。学会を終えてホノルルの空港で搭乗を待っていると、日本人のある有力な研究者からこう耳打ちされた。

この人がノーベル賞の推薦人だったのか定かでないし、名も明かせない。賞の選考過程は50年間は非公表で、関係者に守秘義務がある。名を出すと迷惑が及ぶから...

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吉野彰

スマートフォンやパソコンなど私たちの身の回りの様々な機器を動かしているリチウムイオン2次電池。これを開発し2019年のノーベル化学賞に輝いたのが旭化成名誉フェローの吉野彰さんです。手がけた研究テーマがなかなか実らない苦しい時期に運命的に出合った「電気を通す樹脂」。そこから電池開発に乗り出すも、次から次へと難題が持ち上がり――。諦めない精神と柔軟な発想で道を切り開いてきた、希代の企業研究者の物語です。

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