市場を歪めた電力カルテル 免れぬ説明責任
編集委員 安西巧
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「セブン3000店 関電に乗り換え」。こんな見出しの記事が日経に掲載されたのは2018年4月下旬。セブン―イレブン・ジャパンが3千店を超える中部地方や西日本のコンビニエンスストアの電力調達先を地元の電力大手から関西電力に切り替えるとの内容。その2年前の電力小売り完全自由化を象徴する動きだったが、今思えば、それから半年ほど後に大手電力はカルテルの話し合いを始めていたことになる。
公正取引委員会は企...
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