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T―岡田、苦労生かした200号 脱力でチームに落ち着き

4回オリックス2死一、三塁、T―岡田が右越えに通算200本塁打となる3ランを放つ=共同

四回のオリックス・T―岡田の逆転3ランはプロ16年目での通算200号となる記念の一発だった。「少ないかもしれないが、これからも1本1本積み重ねていきたい」と話した。

「少ない」というのもわかる。33本塁打でキングになったのは大阪・履正社高を出て5年目の2010年。このまま行ったらどうなるか、という夢はしぼんで、その後30本をマークしたのは1度。1桁にとどまった年も2度あった。

ここまでの不本意が表れた「少ない」だったが、ロッテ・石川の初球をとらえた内容には、それだけの苦労のあとが忍ばれた。2死一、三塁。内角寄りの変化球を振り抜いた。力任せではなく、リラックスした感じ。1打席目に空振り三振を喫したのと同じ球筋だったのに、今度は当たった。「ちょっと気負っていたのが(力が)抜けたのかな」(中嶋監督)

ヒーローインタビューを終え、通算200本塁打達成の記念ボードを手にファンに応えるT―岡田=共同

「1打席目の好機で打てていなかったし、みんながつないできたチャンス。なんとかつないでいこうと思った」とT―岡田は言う。ますます力が入りそうなところで力を抜けた。右翼ポール際の打球が切れなかったのは振り回さず、コンパクトに当てたためかもしれない。年月によって、こうした切り替え法が磨かれたのだろう。

六回無死三塁では慣れない左翼守備で美技をみせた。レアードの大飛球を追い、フェンスにぶつかりつつ好捕、犠飛にとどめた。「僕が捕れるということはたぶん、みんな捕れる。下手なりに頑張った結果」と話した。この脱力感もいい。14年の優勝争いの数少ない経験者の柔らかな物腰が、若手の多いチームを落ち着かせている。

(篠山正幸)

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