まるで「築城」 東海第2原発の安全対策工事進む
科学記者の目 編集委員 滝順一
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茨城県東海村にある日本原子力発電の東海第二発電所(東海第2原発、出力110万キロワット)で大規模な安全対策工事が進んでいる。原発をぐるりと高い防潮堤で囲み、高圧電源装置(電源車)を設置する頑強な建物や巨大な貯水タンクを設ける。その光景は「築城」を連想させる。
防潮堤は原発を「コの字」に囲む。直径2.5メートルの鋼管杭(こうかんぐい)を約600本並べて岩盤に届くまで打ち込み、鉄筋コンクリートで固め...