AT1債、「鬼っ子」正念場 見過ごしたリスクが現実に
編集委員 川崎健
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銀行が発行する永久劣後債(AT1債)の価格が急落している。金融大手UBSの救済に伴い、クレディ・スイス・グループが発行した160億スイスフラン(約2.2兆円)のAT1債の価値をゼロにするとスイス監督当局が決定。市場が見過ごしていたリスクが突然現実になったからだ。カネ余り時代の「鬼っ子」といえるAT1債。市場存続の正念場を迎えている。
「G-SIBs(グローバルなシステム上重要な銀行)のAT1債は...
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