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上原ひろみ、コロナ下で新機軸 弦楽四重奏と共演

世界的に活躍するジャズピアニストが新機軸を打ち出した。自身のピアノと弦楽四重奏という野心的な新編成で制作した新作「シルヴァー・ライニング・スイート」を8日に発表する。「コロナ下の今だからできた作品です」と語る。

昨年3月、全米ツアー中にコロナで帰国を余儀なくされた。仕事が次々とキャンセルになり、不安な日々が続いたという。「ネガティブな出来事ばかりの中で唯一、ポジティブといえるのが曲を作ることでしたから、きちんと形にして発表しなくてはと思いました」

新作のきっかけになったのは、昨年末にブルーノート東京で初演した表題曲だ。西江辰郎(バイオリン)をはじめ、クラシック界で活躍する4人による弦楽四重奏と共演した。

表題曲は「組曲 希望の兆し」の意で、全4楽章。「第1楽章は隔離、孤独がテーマ。2楽章は未知なるもの、3楽章はさまよう人たち、最終楽章は不屈の精神をテーマに作曲しています」と明かす。他の収録曲もコロナ下で作曲し、終息後の喜びを表現している。

「これまでの作品は、すべて私しか体験していない個人的な出来事を動機に作曲してきました。ところが新作は人類が直面し、共有している体験から曲想を得ています。だからリスナーが作曲者の私と同じ情景を思い浮かべやすいのでしょうね。ライブで表題曲の最終楽章を演奏すると、会場全体が不屈の精神でコロナに打ち勝とうという雰囲気になるのが分かるのです」

1曲だけ過去の曲を取り上げている。「11:49PM」という曲だ。「もうすぐ午前0時。時は進み、必ず夜は明ける。新作のコンセプトにぴったりだなと思っています」と語った。

(吉田俊宏)

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