南山大・松尾チームが優勝 全国学生対抗戦
円・ドルダービー

学生が円・ドル相場の予想を競う「第21回全国学生対抗円ダービー」は、南山大学経営学部3年の松尾佑里乃さんのチームが優勝した。50校380チームの頂点に立った松尾さんは「予想は全て手探りで始めたが、為替相場の奥深さに触れられてよかった」と話していた。
大会は6月末と7月末の円相場を予想し、終値との差の合計が最も小さかったチームが優勝する。松尾チームは差の合計がわずか29銭。6月末に15位、7月末に18位と、2度の予想がいずれも上位入賞する手堅さが光った。
経営財務などを教える山下忠康准教授のゼミに所属する3人で参加した。山下准教授は「外国為替に影響を与える変数は無限にあるので、自由な発想でシナリオを描くように」と指導。松尾チームは新型コロナウイルスの感染拡大が相場にもたらす影響を、娯楽業の業況指数やワクチンの接種率から読み解いた。
松尾チームはゼミの時間以外にもオンラインで議論を重ねたという。5チームが参加したゼミではダービーが終了した8月以降も個人戦の形式で円相場の予想を続けている。山下准教授は「来年3月まで継続したときに、学生の金融市場への理解がどれだけ深まるかが楽しみだ」と述べた。松尾さんは予想で培った知識を土台に、在学中にファイナンシャルプランナー(FP)などの資格取得を目指す。
2位には神戸市立神港橘高校3年の井崎星さんのチームが入った。同級生の仲良し4人組で参加し、「ニュースやグラフを見ながら、ホームルームの時間も使い話し合った」(井崎さん)。同校は昨年の優勝チームを出しており経験者の話も参考にしたという。大学で経済を学びたいと話す井崎さんは「もっとニュースを読み解く力がほしい」と今後の目標を語った。
3位に入った近畿大学経済学部1年の升田愛香さんは米国の金融緩和や失業保険の仕組みを詳しく調べた。升田さんは5人のチームを代表し、「コロナで様々なグループ活動が制限される中、予想を通じて仲良くなれた子もいてよかった」とコメントした。

誰でも参加できる日経平均ダービーの予想締め切りは8月31日24時です。9月30日の日経平均株価終値の予想を募集します。1人1予想に限ります。複数応募や必要事項の記入漏れは失格になることがあります。
★ここから応募できます。
入賞者には図書カードを進呈。1位は3万円、2位は2万円、3位は1万円、4位以下の入賞者には5000円です。ピタリ賞もあります。
誰でも参加できる円・ドルダービーの予想締め切りは8月31日24時です。9月30日の東京外為市場の円・ドル相場(午後5時の終値、値幅の左側の数字)の予想を募集します。1人1予想に限り、複数応募は失格になることがあります。
★ここから応募できます。
入賞者には図書カードを進呈。1位は3万円、2位は2万円、3位は1万円、4位以下の入賞者には5000円です。ピタリ賞もあります。