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作家が記した五輪の記憶(上)戦争の不安 祝祭に影

杉本苑子・石川達三ら

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間もなく東京五輪・パラリンピックが始まる。日本の作家はこれまでも、世界各地の五輪で観戦記や随筆などを記してきた。それらを振り返る。まずは1964年東京大会について、多くの作家の言説をまとめた「東京オリンピック」(講談社文芸文庫)から、当時の作家の思いを見つめる。

「二十年前のやはり十月、同じ競技場に私はいた。女子学生のひとりであった。出征してゆく学徒兵たちを秋雨のグラウンドに立って見送ったのである...

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