富国強兵のバランス保て グローバル化の効用忘れずに
本社コメンテーター 小竹洋之
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1910年の著書「大いなる幻想」で有名な英作家のノーマン・エンジェルに、歴史は幾度となく異を唱えてきた。「経済相互依存関係の深まりは戦争を無益化する」という主張こそが幻想にすぎないことを、ウクライナ戦争はまたしても世に知らしめた。
1年を超えるロシアの侵攻で浮き彫りになったのは、グローバル化の抑止力に勝るナショナリズムの猛威だ。地政学上のリスクに目をつぶり、経済効率の論理を押し通すのはやはり難し...
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経済部次長、ワシントン支局長、上級論説委員兼編集委員などを経て現職。日米での取材経験を生かし、マクロ経済や国際情勢について幅広く論評する。単著に「迷走する超大国アメリカ」、共著に「技術覇権 米中激突の深層」「米中分断の虚実」。