輸入通じた収益圧迫の懸念も 円安と日本企業
小川一夫・関西外国語大学教授
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ポイント
〇エネルギー関連の輸入物価の上昇が顕著
〇海外生産拡大で為替と売上高の相関弱く
〇円安による景気拡大効果は以前より低下
〇エネルギー関連の輸入物価の上昇が顕著
〇海外生産拡大で為替と売上高の相関弱く
〇円安による景気拡大効果は以前より低下
2022年春以降、急速に円安が進んでいる。本稿では、急速な円安が日本経済にどのような影響を与えるのか、日本企業への影響を中心にみていく。
まず今回の円安局面を21年1月から直近の22年7月までととらえ、その特徴を過去の3回の円安局面(①1995年5月~98年7月②99年12月...

経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。