薬剤耐性克服で世界けん引を 塩崎恭久氏 ケビン・アウターソン氏
元厚生労働相 米ボストン大教授
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既存の抗生物質が効かない薬剤耐性(AMR)病原体が世界の脅威となっている。AMRはバクテリアのような微生物が抗生物質の作用から逃れる能力を身につけた場合に生じる。最近の調査ではAMRによる死亡数はエイズやマラリアが原因で亡くなる人々の数を上回っており、対策が急務だ。
こうした状況を特に日本は憂慮すべきだ。抗生物質は高齢化が進む日本で、感染症のおそれのあるあらゆる手術や免疫力低下を伴う抗がん剤治療...