原爆後の応急住宅、ヤナギの記憶 広島の生活史語り継ぐ
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77年前、焦土と化した広島市は、戦後しばらく深刻な住宅難に直面した。
現在、サッカースタジアム建設のつち音が響く広島市中央公園(同市中区基町)に終戦の翌年、応急住宅が建設された。でも、足りない。困窮した市民は河川敷周辺に不法住宅を建て、夜露をしのいだ。生き抜くのに精いっぱいだった。
1978年に約3千戸の市営基町高層アパートが完成。映画「仁義なき戦い/広島死闘篇」もカメラを向けた「原爆スラム」と...
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