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動画サイトで昔の曲に脚光 花岡優平が「恋ごころ」発売

10年以上前のアルバム中の1曲で、長く埋もれていた歌謡曲が動画サイトで注目を集め、ついにシングル発売が決まった。1月12日に発売されるのは、秋元順子の「愛のままで…」のヒットで知られる作曲家兼シンガー・ソングライター、花岡優平が自作自演した「恋ごころ」だ。2009年に発売された花岡のアルバム「寄り道」の収録曲で、動画再生回数は230万回を突破。カラオケでも人気が急上昇しているという。「亡くなった弟が『アルバムに入れたら』と勧めてくれた曲なんですよ」と明かす。

花岡は1970年代後半から80年代後半にかけて、弟の茂さんらと結成した3人組のフォークグループ「音つばめ」で活躍した。グループのために作詞、作曲した「愛の終りに」を高田みづえが歌ってヒットしたこともあって、解散後は作家専業になった。

「『恋ごころ』も音つばめ時代に作ったのですが、当時は全く売れませんでした。ところが09年にアルバムを出すとき、秋元さんの事務所の社長になっていた弟が『これは良い曲だからアルバムに入れておいた方がいい』と言ってくれましてね。それが今になって実を結んで感慨深いですよ。兄貴は才能がある、天才だ、と口癖のように言って、僕が苦しい時もずっと励ましてくれた。いい弟でした」

17年に62歳で亡くなった茂さんとは深い絆で結ばれていた。「僕が小学2年のころに両親が離婚し、弟と2人で父方に引き取られました。父と再婚相手との間に子供が2人生まれ、僕と弟はその家庭からはみ出していったんです」と振り返る。

花岡は16歳の時、九州から上京して働きながら勉強した。「その仕事が過酷でしてねえ。つらくて、寂しくて、悲しくて、悔しくて……。そんな思いを紛らわすために曲を作り始めたんですよ。当時から作風は変わっていません。僕の歌のテーマは一貫して『愛』になりました。子供のころ、十分に得ることができなかったものを埋めるために曲を作ってきたようなものです」

シングル発売する「恋ごころ」は「ときめきを歌にしています。人が誰かを好きになる時の気持ちは、若い頃も年齢を重ねても変わりませんよね。この歌にはそういう普遍性があるのでしょう」という。

「僕は時代の先頭を追いかけるタイプではなく、いつの時代も同じような曲を作り続けてきた。今、この曲を支持してくれる方が増えているのだとしたら、時代の方が巡り巡って、この曲に日が当たったということでしょう。1月6日で70歳になりますが、僕は歌う気満々ですよ。昔の歌謡界の新人歌手がやっていたキャンペーンにも挑戦して、この歌を多くの方に聴いていただきたいと思っています」と力を込めた。

(吉田俊宏)

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