信用不安、金融政策「正常化」の足かせに 山川哲史氏
バークレイズ証券調査部長
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主要国中銀の金融政策を取り巻く環境は、米国での地銀破綻、欧州銀行における流動性危機に端を発した信用不安を背景に、急速に不確実性を増している。日本でも、長短金利操作(YCC)に対する早期修正期待が、信用不安の余波を受け沈静化している。
一方、国債市場の機能不全などYCCがはらむ矛盾は、2022年12月会合におけるYCC修正以降も解消には程遠い。新生日銀にとり、政策修正とともにこれに代わる持続可能な...