複利の成長めざすソニー 東芝と分けた明暗の法則
本社コメンテーター 中山淳史
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東芝とソニー。この10年間で明暗が最もくっきりした電機メーカーがこの2社だろう。今月の発表では、東芝の2022年3月期の売上高見通しは3兆3400億円と10年前の半分強にとどまる。今後も空調、エレベーターの売却や本体を2分割する計画があり、さらに小さくなるのが確実だ。
会計不祥事に端を発した経営危機が大きかった。株主構成が複雑に入り組み、統治能力を失う中で続く事業の切り売り。成長投資を削って株主...

自動車、電機など産業動向、経営トレンドに精通。編集委員、論説委員などを経て2017年2月より現職。「GEと東芝」「移動の未来」などで講演多数。2001年の米同時テロをニューヨーク駐在時に取材。アルゼンチン留学も。