対立する学術会議と政府、打開の道は探れるか
科学記者の目 編集委員 滝順一
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日本を代表する科学者の集まりである日本学術会議は2022年12月21日、政府が示した組織改革案について「再考を求める」声明を発表、同会議のあり方に関し研究者と政府の意見の相違が改めてあらわになった。政府は改革案に基づく関連法の改正案を通常国会に出す予定だが、学術会議の梶田隆章会長は「重大な決意」の下、政府に方針の見直しを求める。両者の対立には打開の道が見いだせない。
まず、この間の経緯だ。政府は...