帰ってきたミンスキー 債務の限界と指導者の決断
本社コメンテーター 梶原誠
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英国のトラス政権を倒した市場の反乱を、我々は後に振り返るかもしれない。「あれがミンスキー・モーメントだった」と。
ハイマン・ミンスキー(1919~96)はバブルとその末路である金融危機の関係を解き明かした経済学者だ。カネ余りの時には気前よく債務を膨らませて投資をするが、いずれ身の丈を超えて行き詰まる。日本のバブル崩壊やアジア通貨危機、米巨大ヘッジファンドの破綻が重なった90年代末、市場関係者は転...
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東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。