老人ホーム、生みの親は宣教師 「最後の砦」に残る理念
なるほど!ルーツ調査隊
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特別養護老人ホームや有料老人ホームなど、高齢者が生活を送る様々な福祉施設の総称が「老人ホーム」だ。その始まりは明治時代半ば、身寄りのない老女に手を差し伸べた英国人宣教師の慈善活動だった。草創期の無垢(むく)な理念は、超高齢社会の現代にどう受け継がれているのか。
生活困窮者を救護する施設の歴史をひもとけば、聖徳太子が初めて開いたと伝わる悲田院や、江戸時代の「お救小屋」に行き当たる。明治維新後には東...