新興国経済、ドル高で試練 米利上げ後の展望
伊藤宏之・ポートランド州立大学教授
[有料会員限定]
ポイント
○金融政策には限界ありインフレ長期化も
○ドル下落局面で新興国の対外債務が増加
○インフレ回避の利上げで景気後退リスク
○金融政策には限界ありインフレ長期化も
○ドル下落局面で新興国の対外債務が増加
○インフレ回避の利上げで景気後退リスク
米連邦準備理事会(FRB)は3月16日、政策金利を0.25%引き上げた。コロナ危機に対応して2020年3月以来続けてきたゼロ金利政策が終了した。
今回の金融引き締めは約40年ぶりの高水準のインフレに対応するものだ。米国経済は20年春の景気の底から回復基調にあり、モノやサービス...

マクロ経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。