NISAが生む「新しい株主」 聞く力いかし経済変革を
本社コメンテーター 西村博之
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岸田文雄首相が掲げる「資産所得倍増」に向け、少額投資非課税制度(NISA)が拡充される。「新しい資本主義」の数少ない具体策だが、漫然と株式をもつだけで資産が増えるわけではない。
抜け落ちた議論は投資の「質」をどう高めるか。新しい株主が声を上げ、企業に何を求めるかが、先々の資産形成のみならず経済、社会のあり方をも左右する。
「ESG(環境・社会・企業統治)は詐欺だ」。そう言い放つ米テスラのイーロン...

経済・金融政策、市場、銀行、貿易を取材。日銀キャップなどを経てニューヨーク駐在。トランプ政権の移民政策に関するルポが世界新聞・ニュース発行者協会の18年「アジア・メディア賞」特集部門で銅賞。経済部次長、英文統括エディター、編集委員兼論説委員を経て現職。近著に「リブラの野望」。