日米基盤、友好国とも連携 中ロ朝念頭に陸自・海兵隊

陸上自衛隊トップの吉田圭秀陸上幕僚長と米軍のラダー太平洋海兵隊司令官は16日、部隊視察のため訪れた千葉県の木更津駐屯地で記者会見した。中国やロシア、北朝鮮による活動活発化を踏まえ、ともに日米両国の結束を基盤に、インド太平洋地域の友好国とも連携して安定化を図る考えを示した。
吉田氏は、日本の防衛力の抜本的な強化が必要だと指摘し「海兵隊との強固な連携を核心とし、多国間協力を進め、われわれにとって望ましい安全保障環境を醸成することが大切だ」と訴えた。ラダー氏は「友好国、パートナー国と一緒に戦える部隊をつくっていく」と強調した。
今回の視察は、陸自と米海兵隊が主催して日米を含め計18カ国の水陸両用戦の指揮官らを招いた国際シンポジウムの一環。日米双方の輸送機オスプレイや陸自の12式地対艦ミサイル、海兵隊の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を各国の参加者に紹介し、日米が離島防衛の能力向上に取り組んでいるとアピールした。〔共同〕